12月19日から12月20日にかけて、今年最後となる12月中旬合宿が行われました。
冬至も近く、日没が早いために短時間かつ少人数での訓練となりましたが、教官方にもクルーワークを手伝っていただいたことでなんとか1日に50発台を上げることができました。
ピストも少人数で運営したためクルーはいつも以上に自身で考えて動く必要があり、自分たちの実力をより上げるために良い機会と捉え、コロナ禍でのこの訓練形式に慣れなければと思いました。
また、人数制限のため合宿に参加することのできなかった部員は日吉部室にてフライトシミュレータを行い、少ない訓練時間に備えて時間を有効に活用しました。
2日間を通して強風が吹き続ける難しいオペレーション下で、 一部の一年生は日に4発を得て強風に慣れたほか、2年桐山、アヤは自家用取得に向けて指定養成フライトを行うなど今後の成果につながる合宿になったのではないかと思います。
そして合宿最終日の12月20日には、主将交代式が行われました。例年吉田最高顧問の誕生日である12月26日に焦点を当てて開催していた主将交代式ですが、感染症流行のため今年度は合宿撤収日に縮小開催する運びとなりました。
吉田最高顧問、栗山監督、山口高校監督、小川助監督、正野助監督にご参加いただき、学生側は3、4年生と新幹部に絞っての開催となりました。
式は栗山監督の今年度を総括した挨拶に始まり、今年の初めに競技は成立し、本塾の優勝は確定したものの競技は中断となった慶早戦以来今もなお甚大な影響を及ぼしているコロナ禍の活動を振り返り、フライトシュミレーター導入やオンライン会議への転換等、よく対応した1年だったのではないかと振り返りました。
続いて山路前主将より戦績発表がありました。慶早戦の優勝は確定したものの競技の中断、全国大会の中止等やるせない気持ちの残る結果となりましたが、シュミレーターをいち早く導入したほか、妻沼での訓練をどの大学よりも早く再開したり、コロナ禍においてもライセンス取得者を出したりと、例年にも劣らぬ成果を上げることが出来たのはOB、OGの方々の迅速かつ的確な対応のおかげであると感謝を述べつつ、次の代へバトンを託しました。
その後、市川新主将をはじめとする新幹部に役職が引き継がれ、各々挨拶と抱負を述べました。
そして式の最後には吉田最高顧問よりご挨拶がありました。国難とも言える新型コロナウイルス流行下において、シュミレーター導入や訓練活動のいち早い再開は塾航空部の強さの現れであると述べられ、今年度より始まった栗橋訓練に関しても、かねてよりやりたくても出来なかったことへの一歩を踏み出せた、航空部の歴史に残る出来事であったと振り返られました。
また、訓練規模が縮小され、人数が制限された状況により部員一人一人が強くなっている面もあるとの評価をいただきました。最後に全国大会は開催を予定しており、必ず有終の美を飾って欲しいと部員を激励されました。
今年度は例年のように部員全員で『若き血』を歌ってしめくるというわけにはいきませんでしたが、幸いにも式を開催することができ、一同改めて区切りをつけることができました。
また、12月23日には4年田邊の教育証明実地試験が行われ見事合格!同じく4年の北村に続き新たな学生教官が誕生しました。
「教育に対する姿勢について多くのご指摘を受けましたが、何とか合格の判定を頂くことができました!今後ともより一層の技量・知識の向上に励んで参りたいと思います。皆様よろしくお願いします!」と頼もしいコメントをした田邊。
今後は選手として活躍するのみならず、教官としても部員を鍛えあげてくれることでしょう!
妻沼訓練所の研修部屋にて行われた主将交代式
※撮影のためマスクを外しています
4年田邊、教育証明試験合格